これからのDCEUとヒーローの紹介


「マンオブスティール」、「バットマンVSスーパーマン」、そして「スーサイド・スクワッド」の不振でもはや瀕死状態に陥ってしまっていたDCEU。そんなDCが起死回生とばかりに制作した最新作「ワンダーウーマン」は(まだ不安は残るものの)各方面で絶賛の嵐、次に控える大作「ジャスティス・リーグ」(以下JLA)の公開日も決定し、何とか危機を乗り越えたようですね。

さて、そんなDCですが残念ながら日本での知名度はバットマンやスーパーマンを除いていまだ低いままであり、その後に続く「サイボーグ」や「アクアマン」にも不安が残ります(唯一フラッシュに関しては、ドラマ版が人気を博してることもあり、なかなかの知名度を誇っています)。何せマーベルが避けてきた道をあえて通ろうとしているのです。そのリスクは相当のものでしょう。ので、今回はJLAに興味があるけどよくわからない、または復習をしたいという方に向けて、いまだ知名度が低いヒーローに関するまとめの記事を作成しました。ぜひ参考にしてください。

 

・フラッシュ

おそらくスーパーマンやバットマンに次いで知名度の高い世界最速のヒーロー。同名の人物が数名いますが、ここでは映画にも登場する二代目フラッシュ、バリー・アレンについて説明します。警察の科学捜査官であった彼は、ある日落雷を全身に浴び、瀕死の重傷を負います。しかし、強力な電撃を受けたことで、万物のスピードを操る力「スピード・フォース」に目覚めた彼は怪我を克服し、見事に復活。この力を正義のために使う決心をします。まだ若く、失敗の多い彼でありますが、それゆえに人気が非常に高く、今日に至るDCヒーローの中でも重要な人物をして常に描かれてきました。マーベルでいうところのスパイダーマンに近いですね。親しい人間が、間接的にとは言え、自分の持ってしまった力が原因で失ってしまったという点も似ています。さて、そんな彼は前作でのメッセンジャーとしての役割と単純なゲスト出演回数、そしてPV第一弾でのバットマンとの絡みなどから、今回のDCEUでも重要なポジションであると予想されます。このDCEU全体の原作となったいくつかのコミックいずれにおいても彼は重要キャラとして動いているのでその活躍には期待できます。

で、ここからがある意味本題なのですが、映画に登場する彼は現在ドラマ版として人気を博している「THE・FLASH」での彼とは別人です。ややこしいことなのですが。DCのドラマシリーズと映画シリーズは完全に世界観を分けているため、マーベルとは異なり今後この二つの世界が関わってくることはないでしょう。これにはほんとに注意してほしいです。しかし、このドラマ版もフラッシュというヒーローを非常に丁寧かつ面白く描いている良作なので、興味を持った方はここからDCヒーローに触れてみても良いと思います。

 

・アクアマン

DCが誇る海の王者。PVでもバットマンをブン投げたり、波にのまれたりと謎の行動が目立った彼はなんと海底国家アトランティスの王子様。その本名はアーサー・カーリーと言い、地上人と海底人の間に生まれた半妖ハーフであり、魚類と意思疎通や海を自在に泳ぐ等の特殊能力を持ち合わせています。彼もフラッシュやワンダーウーマン同様に、非常に歴史の長いヒーローであり、その出生や二つの種族に挟まれた苦悩など、しばし社会的な問題を抱える象徴としての役割を担ってきました。また、政治も担っていることで性格も多少強情で融通の利かない点もあり、これも苦悩の原因となったりします。さて、そんな彼が今作ではどんな役割を担って現れるかは正直不明ですが、PV第二弾でのバットマンとの掛け合いや息の合ったコンビネーションを見る限りそういった類の争いは心配しなくてよさそうです。そして、うれしいことに、早くも単独映画の情報も開示されてきました。いわく、時系列的にはJLAの後になるそうです。…となると、色々と彼らしい苦悩を描く事件が連想できますが、それは未来のお楽しみ、どんな作品にしあがるのかゆっくりと待ちましょう。

ちなみに、最近単独詩の翻訳版が発売されました。値段もアメコミの中では(←ここ重要)安い値段なので、入門としては非常に優れた作品に思えます。

 

・サイボーグ

2012年に刊行されたDCの新シリーズ「News52」にてチームに初参加した新参ヒーローにして、全身を機械化したサイボーグ戦士。本名はビクター・ストーンと言い、肉体を失った事実に苦悩しつつも、その力を正義のために使おうと努力する若き戦士であります。要は初期の仮面ライダーですね。他のメンバーの様子がかなり鮮明に描写される中、なぜか彼に関する映像だけが少なく、ちょっち出番が不安になるところ。今作で全貌が見えにくい彼でありますが、実は上述したNews52では非常に重要な役割を与えられており、先に挙げたフラッシュ同様に映画での動向が気になるキャラであります。残念ながら、関連誌等の情報もまだ少なく、あまり行動を予想することができません。また、活躍するコミックの翻訳も少ない現状であります。今作のヒットによって現状に変化があってほしいですね…。

 

 

【番外編】

・グリーン.ランタン

さて、ここはちょっと特殊な事情の人物が集う(一人)番外編コーナーです。そんな(不)名誉な場所へと誘われ(てしまっ)たヒーローの名はグリーン・ランタン。今回はフラッシュ同様に人気の高い二代目ランタン、ハル・ジョーダンについて解説します。戦闘機パイロットである彼は、ある日宇宙から瀕死の宇宙人アビン・サーと出会います。彼から謎の指輪を授かった彼はその勇気を認められ、宇宙の平和を守るグリーン・ランタンの一員となったのです。…これだけ聞くとものすごく面白うそうな設定ですよね。実際、ランタンの人気はすさまじく、殆どのキャラに設定改変が加えられた「News52」シリーズにおいて、ランタンの設定は大きな変化ありませんでした。これと同様に大胆な設定改変が行われなかったのはバットマンだけでした…。こう書くと人気っぷりがよくわかりますね。これだけの支持があるヒーローなので、当然のごとく映画化されました。さて、その結果は……、酷評に次ぐ酷評の嵐に見舞われ、完全な黒歴史として歴史の闇に葬られてしまいました…。そんなにひどい作品なのか??とお思いでしょう。でもね、この作品そこまで酷くないんです。いやむしろ、ヒーロー映画としては恐ろしく模範的な内容なんですね。しかし、それが受けなかった理由として考えられるのは、ダークナイトが原因ではないかとひそかに思ってたりもします。その当時のDCコミック映画は、ダークナイトの影響もあってか、非常に社会的な内容であるというイメージがこびり付いていたんですね。ゆえに単調かつ王道的な的な展開が許されない風潮にあったのではないかと予想しています…ほんとにこれが原因だとすればちょっと残念ですよね。まあ、黒歴史として扱われた理由としては「こけたせいでジャスティスリーグの映画化がポシャッた」ことの方が大きいと思います。

そんなこともあってか、映画界ではすっかりランタンは色物扱いされており、人気ヒーローにかかわらずリブート映画の公開予定も2020年と最も遅く、チームにも参加できない不憫っぷりです……。

 

【まとめ】

久しぶりにこのようなまとめ記事を書いてみました。一連のアメコミ映画ブームによってすっかりイベントがなじんだ今日この頃でありますが、まだまだ一部に限られています。小さいながらも、こういった記事や個人での発信を通して、この文化をもっと多くの人にアメコミの魅力を伝えていきたいですね。ということで皆様、今後のアメコミもよろしくお願いします。

では、さよなら、さよなら、さよなら…