ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2は自然と涙と笑顔が出てくる歴史的名作だった

2017年06月9日

最高の娯楽作品

マーベル屈指のマイナーキャラとして当初は期待されてなかったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々。しかし、映画は予想以上のヒットを記録し、コミックでの人気も急上昇。ついに世界的な人気者となった銀河の守護神たちがついに帰ってまいりました。ということで、続編の「2」のレビューです。一応、鑑賞直後のレビューを予定していましたが、忙しさ(という名の怠慢)によって遅れてしまいました。う~む、反省事項ですね。

[あらすじ]

ロナンを打倒した「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は宇宙中にその名を轟かせていた。この日も、ガーディアンズの面々はとある惑星からの依頼を受け、彼らが重宝している宝の護衛任務を受けていた。しかし任務後、チームのトラブルメーカーロケットラクーンの軽率な行動によって追われる身となってしまったガーディアンズはスターロード=ピーター・クイルの父と名乗る人物に救助される。クイルは父との再会に感激し、彼が現在住んでいる惑星へと向かうことを決める。一方、ピンチを作った責任として不時着した惑星に残されたラクーン、ベビーグルート、そしてネビュラはクイルを追って現れたヨンドゥたちの襲撃を受けていた…。

【感想】

本作のテーマを一言で表すと「家族」です。前作でクイルを中心として集まった彼らは、最終的に種族や出身を超えた絆で結ばれた仲間になりました。そんな彼らが再び訪れた絶体絶命のピンチに立ち向かうことで仲間を超えた絆を持つ集団、すなわち「家族」となることこそが今作のテーマなのです。

それを証明するかのように、本作では様々な家族が登場します。ヒロインのガモーラとその妹ネビュラは因縁の相手であると同時に互いに認め合いたい、理解しあいたい相手同士でもあるというリアルな姉妹の関係として、ラクーンとベビーグルートはしつけに悩む兄弟のような関係として…。とりわけ今作でフューチャーされてるのは「父と子」であり、クイル、ヨンドゥ、そして現れた本当の父親エゴの描写と関係性を掘り下げていくことで、そこから湧き出る「情愛」とテーマ性を最高潮に盛り上げていきます。

ここで着目したいのがメインとなるヴィランの設定。すでにバレッバレのような気もしますが、一応ネタバレになるのでヴィランの詳細は伏せます。この敵は自分が全知全能でありたいという欲望を抱いてると同時に周囲の存在を、例え血を分けた存在であっても道具としてしか見なしてない最悪な存在であります。クイルは自らの心でこれに抗うこと決め、仲間とともに立ち向かいます。ここでクイルとヨンドゥの関係に焦点を当てることで、今作のテーマに爆発的なヒロイズムを感じさせ、感動的なカタルシスを我々に提供してくれるんですね。

また、本作は前作同様、いや前作上回る規模のバトルアクションと痛快なギャグが全編にわたって描かれており、最後まで興奮を絶やすことはないでしょう。加えて、挿入される歌のセンスも抜群で場面場面を盛り上げてくれます。中には割とダイレクトな下ネタや天然ボケが入れられたりしますが、それが強要される、当たり前のように感じられる雰囲気を醸し出しています。

こういった哲学的、ビジュアル的、そして大作映画的観点からして本作は極めて優れた作品として完成されており、満足のいく感動と十分な余韻に浸る状態で満たしてくれることでしょう。