ゲッターロボ DEVOLUTION 第一巻 レビュー

2016年08月1日

復活を遂げたゲッターロボ!その名も「ゲッターロボ DEVOLUTION」巨匠石川賢の生み出した最凶ロボゲッターの遺伝子を受け継ぐ今作は果たしてどんな展開を見変えていくのか!

本作は歴代ゲッターロボの例に漏れず、若い命が真っ赤に燃えて、若い怒りが一直線に飛び、若い希望が虹を描きません!いや、歌詞通りに書けば「若い希望が虹を描き」なんですが、ゲッターロボシリーズ、ましてや石川賢作品で若い希望が虹を描くものって少ないでしょう?(失言!)それは置いといて、本作は正統派(過激派)なゲッターロボを受け継ぎながらも、「鉄のラインバレル」や「ハイブリット・インセクター」を手がけたこのコンビらしいアレンジが加わってます。今回は作品の魅力を紹介しつつ、細かな補足も付け加えていこうと思います。

・そもそもゲッターロボってなに?

ゲッターロボはゲッター線を動力として動くロボットです。・・・・嘘はいってませんよ?こまか~く説明すると、恐竜を滅ぼしたゲッター線を動力として動き、暴走の危険性もある。自らを繭に包み進化を促すことも可能で、最終的には宇宙を蹂躙する存在へと進化する兵器です。いやほんと何言ってんのかわかんないかもしれませんが、(細かな点は省きましたが)ほんとにそんなロボットなんです!要するに、当初は完全な勧善懲悪モノとして描かれていたゲッターでしたが、次第に作者の石川賢に影響され(毒され)人間の進化の果てに存在するのもは何か?宇宙にとって人類はどのような存在なのか?というテーマを扱う作品とロボットに進化していきました。最初こそ人類の脅威となる存在を倒していたゲッター、しかしそれあ/は人類とゲッター線側の都合による戦いであり、客観的目線から見ると侵略者は我々であった。コレが描きたかったそうです。

・で、今回の作品は何が関係してるの?
今作「デボリューション」は完全なパラレル設定で話が展開します。要所要所に、原作を読んでいったファンにとってはニヤリとする箇所があり、それを探すのも面白いです。しかし、なにより目を引くのはその設定。ネタバレにならない程度の推測となりますが、今作には「真ゲッターロボ」や「ゲッターロボアーク」と言った、比較的最近の作品が関係してるとおもいます。キャラ自体は元祖ゲッターの三人ですが、いつも通りいい感じに狂ってる早乙女博士や武蔵など、ゲッター線そのものに深く関わった存在は、過去(?)の記憶を匂わせる発言をします。うまい感じに謎を含ませ、読者の妄想を掻き立てる・・・。それがこの二人のいいところですね。この辺はやっぱり元ネタを知ってると面白いですので、読む前に原作のゲッターロボに手を出してみることをお勧めします。

〈全体的な評価〉
出だしとしてはかなり気にいいです。加えて、人物描写も旧来のゲッターや石川作品らしい荒々しいタッチを意識しながらも現代らしい描かれ方をされてる箇所もあります。この配分もいいですね。メインとなる三人それぞれの話に関しても、旧作のものをリスペクトしつつ、より謎を感じるような構成になってます。ゆえに、キャラ、ロボの戦闘描写については最高の一言です。しかし、ゲッターといえば終わらなかった作品の代名詞。他の創作品にあるように、すっきりと終わることを祈ってます。もう一点心配なのは、作者の暴走。この二人、作品への愛が強すぎて少々暴走してしまいところがあります。具体的に言うと、「ULTRAMAN」でのキャラの出し過ぎですね。元祖ウルトラマンと地続きの世界のはずなのに、ウルトラ兄弟と匂わせるキャラが出過ぎました。今作も続けていくうえで、その点に注意していって欲しいです。いずれにせよ、今後の展開が気になる作品であることは確かです。ちょっと読んでみようと考えてる方にはぜひおすすめします!