ジャグラーという敵はウルトラシリーズ的には成功だったか失敗だったか?


前作ウルトラマンオーブにて強烈なインパクトを誇るライバルキャラとして登場を果たしたジャグラス・ジャグラー。一年を通してのライバルキャラという新しい敵の存在は、シリーズへ影響という面ではどうだったのか?

結論から言うと失敗だと思います。まずこの「ライバル」という設定。これ自体は面白い試みですし、オーブことクレナイ・ガイというキャラクターの現在や過去を掘り下げる上ではこの上なくよい働きを果たしたと思えます。しかし、外来ウルトラシリーズとは毎回登場する怪獣が主役であるもの。年間を通したライバルの存在は、斬新かつ生き生きとした物語を作るに至ったとは言えます。しかし、後半はややその扱いを持て余したかのように思えてなりませんでした。また、ライバルという側面を強調するがあまり、他のゲストキャラを噛ませとして扱ったり、ネタキャラとして性格付けを行うあたり不必要を通り越して不快の域にまで以上の扱いは達したといえます。

また、このキャラの誕生と活躍によって変な方向に怪獣やキャラを見るファンが急増したことも確かです。これによって、彼の登場=作品の評価につなげるという偏った層の増加を招きました。この動きは、あらゆるキャラをネタとして用いるライダーと似ています。最新のウルトラマンにダサい決め台詞を用意するあたり、いらない部分ばかり模倣しているようでなりません。まあ、考えてみればライバルキャラの元祖的な位置づけのべリアルですら変なヒロイズムを匂わせたり、ダークヒーローのように扱ったり、一部のファン(いわゆる信者)からはこの上ないネタの的として、その地位を不動の物としました。つまり、今に始まった動きではないという事です。

こういった話題性という観点からみると、このライバルの登場は成功と言えるでしょう。しかし、それは結果的によいことなのか?その答えは、今後続いていくシリーズによって決まるでしょう。くれぐれも注意してほしいのは、前二作同様、キャラをネタとして扱ってしまうこと。悪を貫くのならそれを貫く、最終的にネタに走るのなら最初からそっちに話を振る、このどちらかで一キャラクターを描いて行ってほしいですね。