テーマが好き=名作?

2017年06月26日

テーマ。この言葉をコトバンクで検索すると「行動や創作などの基調となる考え。主題。また、論文の題目、楽曲の主旋律など。」と出てきます。つまり作品におけるテーマとは、作中全体を通して伝えていくメッセージのことであって、それが=ドラマの質に直結するわけではありません。そもそもテーマとは、最初から存在する骨格のようなもので、肉付けされていくキャラクターの成長や伝わってくる感動とは根本的に異なっています。

しかし、しばしその根本となる部分を忘れて、テーマと名作認定を直結させる人がいます。正直、テーマが良いだけで名作認定、好きな作品として選ばれてしまうというのはかなりの暴論に思えてしまうんですよね。もちろん、作品の判断は人それぞれなので、一概にその考えを否定するわけにはいきませんが、何を持ってその「好き」という感情を語ってるのかを考えてほしいですね

例えばですが、「知識」に沿った名作の有無というのは調べれば誰にでもできます。しかしそれだけでは他人が納得してくれるような理由としては今一歩足りません。なぜなら、そこには余所から得られた情報でしかなく、話して個人の感情が見えてこないからです。つまり、愛が伝わってこないんですね。別に、コッテリとしたロジックからなる完璧な感想を求めてるわけではありませんが、少なくとも筋の通った意見は必要となるでしょう。

テーマだけでしか作品の尺度を図れない方々にはもうちょっとこの部分に焦点を当てて、物事を考えてほしいですね。そうしないと、いざ誰かに作品の魅力を問われたときに言葉が出なくなってしまうかもしれません。とくにネットでの会話が普通となったこの時代、似たような意見や異なった考えを持つ人と触れ合うのはもはや日常レベルのことと言えるでしょう。そういった方々にも自分の意見が伝えられるよう、解釈や感想というものは必要と言えるかもしれませんね。