バカ映画、「いかレスラー」の感想

2017年05月17日

やっぱりバカの真骨頂

「超映画批評」というブログがあります。国内外のありとあらゆる最新映画についての批評を淡々と、かつユーモアある文章で述べていく非常に面白いサイトであり僕もしばしばこのサイトの文章を参考にして感想を書くときがあります。そんな素晴らしいサイトで100点満点5点という凄まじい点数をたたき出した猛者(バカ?)映画が存在します。それが、今回この趣味最で取り上げる「いかレスラー」です。曰く、「えびボクサーに便乗しただけの映画であり、全編を通してナンセンスなパロディとギャグにまみれている」といいます。はたして、その実態はどうだったのでしょうか……?

〈あらすじ〉

超日本プロレスの決勝戦が行われた夜、会場に突如としてイカの姿をシたレスラー、いかレスラーが現れた。リングに上ったいかレスラーは圧倒的な技量でチャンピオンを含むレスラーたちを圧倒、世間からの話題をかっさらうのであった。しかし、その技からかつて行方不明となった天才レスラーの面影を見たチャンピオンは彼とのリベンジを図る。一方、いかレスラーは失った時間を取り戻すかのように人間世界に馴染んでいき、人気者となっていく。やがて開かれたリベンジ・マッチ、対戦相手の元チャンピオンはなんとタコの姿をしていた…。

〈感想〉

当初の僕は、この批評は「さすがに言い過ぎではないか?」と考えていました。しかし、同監督の「大怪獣モノ」を観て以降、あながちその意見は間違ってないのではないかという結論が頭の中に浮かび上がる状態に……。案の定というかなんというか、今作も先の指摘通りの内容であり、見事にナンセンスな(大切なことなのでもう一度言う)パロディとギャグにまみれていました。まあ、自分の場合は元ネタであるえびボクサーを観鑑賞だったこともあり、それなりに物語にはのめりこむことが出来たのかな?と思ったりもしましたが、それでも純粋な目で物語を楽しむには厳しいものがありました。

例えば……、

① 煩悩を捨てるとイカに変身する

② ヒロインと寝たことで人間に戻る

③ 混沌とした世の中の情勢をイカの表現する

……などなど。ああああああああああ!!!!なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!(イカ自主規制)。うん、失礼、ちょっとばかし〇狂(放送禁止用語)してしまいました。申し訳ない。こういった、物語内独自のリアリティ一々イチャモンつけるのはイカがなものかと考えることもありますが、それにしてもね…。それの極め付けといえるのが終盤。それまではアホみたいな話が続くながらも最低限物語としての体裁は保っていましたが、終盤に来てそれまでの積み重ねや因縁等をすべてぶち壊す展開が現れました。これぞまさに行き当たりばったりの極みであり、いい加減さがにじみ出てくる展開でありました。これさえなければ、そこそこ観れる作品ではあったんですけどね…。しかし、いらん描写を混ぜたことにより、お世辞にも褒めることが出来ない作品となってしまいました。これを勧めるのだとしたら、本当に怖いもの見たさで興味を持ってる方限定ですね。あるいは、わざとらしさを全く気にすることなく作品を楽しめる方限定です。まず普通の人には言えません(遠回しの褒め言葉)。

ただ、唯一評価できる点があるとするなら、OPの「いかレスラー」の歌ですかね。これがもう脱力感満載で、作品の内容にぴったり合っている。まさに主題歌である(あたりまえだけど)。まあ、こう書いては来ましたが、狙ったパロディ、見えてる地雷系の映画(いわゆるZ級作品)が好きな方にはこの上なくピッタリな話に思えますね。低予算ゆえの真っ暗なリングや何とも言えないキグルミの数々(三体出ます)なんてそれの典型例。あるいは、そろそろバカ映画に足を突っ込みたいと考えてる物好きな方がいたら、これを入門作とするのもいいでしょう。なんて感じてしまう、今日この頃でありました。

じゃ、また……。