映画 スーサイドスクワッド レビュー

2016年10月15日

悪には、悪を。

レビューがだいぶ遅れてしまいましたが、映画「スーサイドスクワッド」の感想です。その設定と、DCEUとの世界観共有で一躍話題となった本作。今回は簡潔にその内容を紹介していこうと思います。ちなみにネタバレ有りです。

あらすじ
スーパーマンが死去してからしばらく経った後、アメリカ政府の高官アマンダ・ウォーラーは第二のスーパーマンへのカウンターとして、死刑や終身刑となって服役していた悪党達を減刑と引き換えに構成員とした特殊部隊タスクフォースX。通称「スーサイド・スクワッド」を結成する。(Wikipediaより引用)

・感想
まず一言で言うと、悪者を描くという方向に振り切れなかった作品に思えます。最初にキャラ設定。悪くはなかったのですが、チームワークや狂気の中に隠した優しさという側面を強調しすぎたため、悪人らしさが徐々に薄れていってしまいました。まあ、段々とチームとしての結束力を高めていくための演出だと思えば悪くないのですし、「なんだかんだ言ってヒーロー映画なんだな」と思える部分もあったのですが、ちょっと拍子抜けしました。とくに主役ポジのデッドショットは劇中の活躍などからしてちょっとウィル・スミスのまま過ぎるな(笑)と感じてしまいました。「子供思いの敵」という設定などがそれに拍車をかけてますね。次に映画の構成。後半の怒涛のアクションパートは迫力満点で各ビランの能力を余すことなく観ることができますが、そこに行くつくまでの、キャラ説明に時間をかけすぎてる様に思えます(またキャラの話に戻ってしまった…。)確かに「各キャラはどんな特技を持ってるのか?」や「なんで捕まったのか?」という点に興味がわきますが、これがすでにある種のフラグとなっており、物語の方向性が「妙に優しい奴ら」に向いてしまった要因の一つにも思えました。(余談ながら、ここでの各キャラの回想で、今後のDCEUにとってとても重要になるキャラが登場しています。まあビランで察しですね。)さて、最後はジョーカーについてです。映画編集の際に、そのあまりにも濃すぎる活躍ぶりから登場シーンが幾つかカットされてしまったようですが…それでも十分濃かったです(笑)。今作はハーレイ・クインとジョーカーとの恋愛映画という側面も持っており、今までになく彼女に尽くすジョーカーが見られます。(見捨てようとしてると思われるシーンもあるんでしけどね)。おまけにハーレイとダブルで原作衣装を披露してくれたり、ハーレイの妄想の中とは言え、なんと狂ってないまともな人間のジョーカーまで観ることができます。十分濃いですね。ジョーカーはその存在自体が濃かったということです。(しかも吹き替え担当は子安武人!)これなら活躍がカットされるのも納得ですね。

・まとめ
総評としては決して悪くはない作品と言えます。今後のDCEUとしても重要な立ち位置の作品になるでしょうし、JLAへ繋がる部分も多々見受けられます。しかし、本作で最も楽しめるのは次の二点でしょう…。それは…ハーレイ・クインがめちゃくちゃかわいい!という点と、エンチチャントレスが物凄く色っぽい!(吹き替えは沢城みゆき!)の二点です。その他ビランや隊員の活躍もかっこよく、十分見ごたえがあります。ただ、チームとしての団結力を自覚していく場面がアッサリしすぎており、観る人によっては残念に思えるでしょう。終わり方も犠牲者は出たにしろ、かなり平和的でした。全体的な物足りなさを感じる内容ではありましたが、是非映画館で見てもらいたいです。終わってしまっている場合はDVDでもいいので見てもらいたいですね。