NEW52 バットマン/スーパーマン クロスワールド レビュー

2016年06月2日

本作は以前から紹介していたDCコミックの新たな世界観「NEW52」と、その世界とは少し違った異世界「アース2」にそれぞれ存在するバットマンとスーパーマンの共闘を描いた作品である。

時系列的にも、以前レビューした「ジャスティスリーグ 誕生」のさらに前の時代を舞台にしており、未熟なバットマンとスーパーマンの活躍を言う珍しい展開を見ることができる。

では早速、ストーリーに迫ってみよう。

〈ストーリー〉
犯罪蠢く街、ゴッサムシティ。
ここに二人の青年がいた。
一人はクラーク・ケント、スーパーマン。
一人はブルース・ウェイン、バットマンである。
互いの存在すら知らなっか二人が、初めて共闘するとき、世界に衝撃が走る。

〈レビュー〉
さて、レビューに移っていこう。
冒頭でも述べたように、本作に登場するバットマンとスーパーマンは新人ヒーローで、互いの存在すら知らない。

故に意見が食い違い、敵とみなしてしまう。
しかし、そこで異変が起き、気づいたらアース2という別世界にいた。
面白くなるのはここからである。

このアース2はNEW52のヒーローたちとは違い、熟練しきった戦い方を見せる、「以前の世界」に酷似した世界なのだ。
当然その世界のバットマンとスーパーマンは最高のコンビなわけで、まだ経験の浅い平行世界の自分たちを導いて行く・・という胸アツ展開が見れる。

王道的な設定でありながら、今までなかなか触れる機会のなかった平行世界の同一人物たちのお話。
その手のSFファンにはたまらないだろう。
無論、バットマン、スーパーマンのファンにもおすすめできる内容だ。

話自体、NEW52のジャスティスリーグにとって重要な位置づけであることも確かだし、そちらのシリーズを追ってる方にもぜひ読んでもらいたい。
更に、日本のファンにとって知る機会の少ない、バットマンとスーパーマンの友情を、余すことなく表現しきってる本作は、そんな光景を確かめてみたい人必見だろう。

ただし、何点か注意してほしいことがある。

まずは絵柄。
一般のアメコミのそれと違い、かなり独特かつ幻想的な画風の作品なので、慣れるまで少々時間がかかる。
まあアメコミは、このように作家の個人的解釈を楽しむ側面も強いのだが、今回のものは新鮮に感じるだろう。
黒と灰色の描き出す幻想的なゴッサムや、どこか絵本らしい雰囲気を醸し出すキャラの顔は見ててなかなか面白い。

次にストーリー。
文章で表すと簡潔に述べることが出来るが、初見では上手くのめり込めない部分が多い。
巻末に収録されてる「ダークサイド」の誕生を描いた特別編や、終盤で明かされる敵の真意などで、解決する場面は多いのだが、何度か読み返してみることをすすめる。

いずれにせよ、シリーズ的にも重要なポジションの本作は読んで決して損のない作品となっている。
あまりおいてる店がないので、見かけたら即購入するのがベストだろう。

〈まとめ〉
なんだかんだ言って、DCコミックだけで五本もレビューを書いてしまった。
そろそろマーベルコミックスもかけ!と仰る方もいるかもしれないが、もうしばらく私はDCの作品を鑑賞していくつもりだ。

ということで皆様、また次回の記事でお会いしましょう!