NEW52 SHAZAM! シャザム!魔法の守護神 レビュー

2016年05月23日

爽やかな暑さを感じる今日この頃・・。
、もうそろそろこのブログがアニメや特撮作品全般にレビューしていくことを忘れてしまってる方が多いのではないかと不安に思っております。
ということで、今回もアメコミレビューです。例によっては「ですます口調」が崩壊します!

今回紹介するのはコチラ「シャザム!:魔法の守護者」
作:ジェフ・ジョーンズ 画:ゲイリー・フランク

〈ストーリー〉
雪の降るある日。
孤児、ビリー・バットソンは里親に引き取られ、新たな家族を得た。
問題児としてどの家でも不良扱いされてたビリーは、そこで本当の家族のように接してくれる里子たちと出会う。
戸惑いながらも次第に打ち解け、歳相応の明るさを取り戻してきたビリー。
そんな時、再び彼に転機が訪れる。
謎の声に導かれて地下鉄に進むビリー。
彼の目の前に一人の老人が現れる。
真なる善人に魔法の力を授けると話す老人。
ビリーの心に僅かな希望を見出した彼は、ビリーにその力を与える。
今こそ変身の時・・。
ビリーは叫ぶ。「シャザム!」と・・。
今ここに新たなヒーローシャザムが誕生した。

〈レビュー〉
さて、ここから本編。つまり「ですます口調」崩壊タイムである。
では早速シャザムのレビューに移っていこう。
なお、今回もネタバレは抜きにする。

本作の主役であるシャザムは、他のヒーロー同様歴史は古く、その登場は40年代にまで遡る。
当時、DCコミックはスーパーマンやバットマンの人気を受け、新たなヒーローの開発に勤しんでいた。
そんな中、誕生したのがシャザムである。

彼は子供が変身することでその姿を表す、バロム1のようなヒーローだ。
これは子供が共感しやすく、かつ遊ぶときに困らないためにという意見が反映された結果らしい。
つまり、読者のニーズによって生まれたのだ。

では、原作におけるシャザムについても触れておこう。
彼はいわゆる魔法系で、旧設定ではギリシャ神話に登場する6つの神の力を宿すと言う設定であった。
場合によってはスーパーマンをも上回る力を秘めた彼は、絶大な人気を誇ったという。

彼に関するおおまかな概要はこんな感じだ。
今回も長くなるのでそろそろ本題に移る。

今作は、ここ最近続けざまにレビューしているDCヒーローの新たな世界観、「NEW52」を舞台にしている。
そして題名に、サブタイトルの付いてない本作は、正真正銘の第一話を掲載した作品となっている。
値段も二千円と、アメコミにしては安くて、取っ付きやすい内容、更に予備知識無しで読むことができるので、シャザムというキャタクターを知りたい方、そしてアメコミ初心者にはおすすめできる内容だ。

だが、最も伝えたい事は違う。
この漫画、確かに初心者にはうってつけ作品であるのだが、更にもう一つの層にも受ける作品だ。
それは、いわゆる熱血漫画好きのことだ。

最近、あまり見られなくなった正統派熱血漫画。弱きを助け強きをくじく・・。
完全にそのような路線で物語が進んでいくわけではないが、少なくとも序盤や終盤のノリはジャンプ黄金時代を切り開いた車田正美作品そのものだ。
当時、彼の作品が好きだった方や、熱血漫画に飢えてる方がいたら、読んでみることをおすすめする。

作品の中身に戻ってみよう。
今作のテーマは「家族」だ。
両親に捨てられたビリーは周りからは不良と言われながらも、両親の面影を追いかけ、孤独を感じる。
冒頭にも書いたが、そんな彼に家族としてのぬくもりを与えたのが、ビリー以外の里子たちだ。

ここから、少年たちの冒険譚とも思われる描写も増えてくる。
劇中でコレを「グーニーズ」と例えてるあたり、作者のセンスを感じる。
終盤でこの家族が、敵を倒す上での重要なキーワードとなり、ある種の感動を生み出してる。

さて、本作のもう一つの見どころは、魔法の番人ウイザードとの対話だ。
これを通して、力に溺れたもの末路と、人間の精神の本質を伝えてると感じる。

このウイザード、かなりの曲者で、完全なる善人以外にはシャザムの力を与えないという。
いわゆる「性善説」的な思考を持ったキャラであるが、彼の思惑は尽く失敗に終わる。
そこに現れたのがビリーだ。
彼は根は善人ではあるが、重ねてきた悪行から、ウイザードに見限られる。
しかし、ビリーは反論する。
ここから、正反対の意見をもつ二人の問答が始まる。

結果、この問答ではビリーが勝利し、シャザムの力を得る。
僅か二ページで行われてるものであるが、正義とは?悪とは?と言った疑問にシンプルな回答が用意されてるのが見どころだ。

そしてシャザムの力を授かったビリーは、宿敵ブラックアダムとの戦闘に突入する。
このブラックアダムも特徴的な悪役で、復讐に取り憑かれた戦士であった。
ココらへんの詳細は実際にテにとって確かめて欲しいが、彼もまたこの作品のテーマを体現した重要なキャラであった。

前回の「ジャスティスリーグ」同様、この作品を読み終わった時、たぶんシャザムのファンになってるでしょう。

〈まとめ〉
間隔を開けて執筆を行ったので、多少失速気味になってしまったが、シャザムに抱いた感想は前述したとおりである。
王道を行き、熱血漫画的なシナリオは、どこか懐かしさを感じさせながらも、中毒性も高い。

ハマってしまえば、一気に読み進めることができるだろう。
さて、このシャザムは2019年に実写化が決まった作品である。
ジャスティスリーグにおいても重要なキャラクターであり、本作と同じく、誕生を描いていく映画版は、おそらくシナリオもコレに準ずる物になる可能性が高い。

いずれにせよ、これでまた前回の考察が信憑性を高めてきた。
あとは公開を待つだけである。

それではみなさま、また次回の記事でお会いしましょう!